★この記事の目次★
はじめに
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幼少期における絵本教育は時代が変われど、重要視をされているものだということは頭ではわかっていますが、いざ。親の立場で自分の子供に絵本を読み聞かせてあげようとすると、なかなか上手くいかないといった状況になってしまうことが多々あります。
そのためどうしても親にしてみると楽な方法で子供を楽しませるという手段を取ってしまいがちです。
勿論、知育玩具と呼ばれる有数のおもちゃの数々に、良質の幼児向けアニメーションなどが存在をしますが、もっと手っ取り早いネットの力を借りてしまうのが現状です。
特にYouTubeや幼児向けのアプリなどを使用すれば指1本で子供が望むものを与えられることも出来ますし、親としては即座に今の状況をどうにかすることだって可能です。
しかしそれが本当は良くないということは重々承知のことだと思います。
そのため、乳幼児期などには時間を割いて読み聞かせを行なっていたご家庭でも、子供が歩き始めて自由に動き回る状況下の中、ゆっくりと腰を添えて子供と親が絵本を読み聞かせるという環境を整えることが、どれだけ難しいことなのかも承知をしております。
その結果、以前はあれほどまでに絵本が好きだったのに、今となっては絵本に見向きもしなくなったお子さんも多いはずです。
ということで今回は、
絵本嫌いな2歳の子供を絵本好きにさせる方法や一度は絵本にハマっていて絵本離れをしてしまった子供の心を再び動かして関心を持たせる方法、また絵本好きの現在の状況を維持させ絵本離れにも有効な手段について考察をしていきたいと思います。
絵本嫌いな2歳の子供を絵本好きにさせる方法!
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まず、継続的に絵本の読み聞かせのペースを保ち続けることが出来れば、よっぽどのことが無い限り絵本嫌いにはならないと思います。
しかし子供が成長をしていくに連れて、どんどん自分の好きなものや個性が出てきますね?
そうしますと、今までは親が用意をしたオモチャや本などを手にとっていた子供が、自らの好みと選択で選ぶようになります。
兄弟のいるご家庭では、ご家族が普段から使用をしている様々なおもちゃやゲーム機、スマホなどに興味を示すこともあります。
すると今まで子供にとって限られた世界観の中で遊び楽しんでいた状況から、様々なパターンの遊びや楽しみを発見するようになります。
幼児期の発達心理学の分野においてこのような現象はごく自然なことで、どうしても親が用意をしたレールの上では遊ばなくなってしまうのが現状です。
それが良質のおもちゃであっても、ためになる絵本であっても子供の興味が向けられるものは、いつだって目新しい刺激です。
子供にとって目新しい刺激こそが次の好奇心を産む手段でもあります。
そのため絵本という媒体ではないものに興味が向けられてしまうのは、至って普通なことだと思います。
しかし残念なことに、あれだけ1歳、2歳初めの頃は絵本の読み聞かせを繰り返しねだられていたのにも拘らず、今となっては絵本にすら触れない時間の方が多い、或いは、全くと言って良いほど絵本には自分から触れる機会が減ってしまったという声をTwitterやネット上でよく見かけることがあります。
この状況下で、再び子供に絵本を好きにさせるのは困難なことだと諦めてしまえば、正直それで終わってしまいます。
が、しかし、まだ2歳や3歳といった成長段階での絵本教育は、まだまだ始まったばかりですので、一度、興味がそれて全く絵本に見向きもしなくなったとしても、諦めるのには早い気がします。
絵本嫌いになった2歳児の子供を再び絵本に関心を向けさせる方法は世の中にたくさん溢れかえっていますが、実はもっと本質的なことで解決をしてしまう場合があるんです。
その本質的な方法とは、「絵本を目の前に用意する」といった環境づくりです。
子供が否が応でも手に触れるであろう場所に絵本をこれ見よがしに置いておくということ。
そんなネズミ取りに分かりやすいチーズを用意するような方法で上手くいくのかと思いきや、これこそが絵本好きにさせる、若しくは絵本にもう一度興味を抱かせる方法です。
まずは手に取るという行動心理を操ってみて下さい。
子供は自分の手にものを持つとそれに対して愛着が湧きます。
絵本を触れることから始めてみるのが絵本好きに戻す最初のステップだと断言出来ます。
一度は絵本にハマった過去を持つ、現在は絵本離れをしてしまった子供の対処法
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以前は絵本が大好きだったというお子さんはたくさんいるかと思います。
現在はアニメやyoutubeなどの子供がおもちゃで遊んでいる動画にハマってしまったりと絵本以外の興味や楽しみを見つけている子供も多いかと思います。
そんな状況下の中で、一度は絵本にハマった過去を持つ、現在は絵本離れをしてしまった子供の対処法は、「親が絵本を開いて読み始める」と言った子供に向けてのある種のパフォーマンスでもある行動変容です。
子供は親がやっている行動や仕草を無意識に真似したがりますね。
これは子供に限らず動物にも同じ行動の現象が伺えることで、親と同じ行動をすることで愛情を感じたり、安心感を得ていたりするのです。
そのため親がもし黙々と絵本を読んでいれば、2歳や3歳の子供は同じように自分から絵本に手を伸ばす傾向になると感じます。
その結果、絵本を手に取るチャンスが増えるということになります。
絵本離れを回避するためにも有効な秘策?
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これは稀なパターンですが、「絵本だけにする」と言った強制的な状況下のもとで遊ぶ時間を確保するといった方法もあります。
要するに絵本以外の遊べるものを一度、見えない場所に仕舞うと言うことです。
ただ子供にとってみると、おもちゃの制限は逆効果になる恐れがあるため、あまりオススメは出来ませんね。
万が一、絵本だけにしたとしてもそれ以外のものやことに必ずと言っていいほど、興味が向けられてしまうので、逆効果になる可能性があります。
そのため、秘策ではありますが実現可能な案ということではオススメは出来ない方法かと思います。
終わりに
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今回は、絵本嫌いな2歳の子供を絵本好きにさせる方法や一度は絵本にハマっていて絵本離れをしてしまった子供の心を再び動かして関心を持たせる方法、また絵本好きの現在の状況を維持させ絵本離れにも有効な手段について考察をしていきました。
自ら絵本と距離を置いた子供にとって、再び絵本に興味を示すためには、「やっぱり絵本って面白いなぁ」と心の底から感じさせることが必要だと思います。
そのためにも、まずは親や家族が絵本との向き合う時間をもう一度作り直す必要があるかと思います。
子供に多くの絵本を一気に与えることは残念ながら難しいと思います。
1日1冊づつでも、子供に読み聞かせが出来る状況や環境を整えることが出来るだけでも、絵本教育は成功していると言っても過言ではありません。
巷では絵本教育と呼べるには、1日10冊以上の絵本を読み聞かせないといけない!とった間違った認識が広がっていますが、一番大切なことは、「1冊の本から子供がどんなことを感じ取り、考えたのか?」という視点です。
決して物語を暗唱できたり、本の内容を叩き込むための絵本の読みきかせではないということを改めて肝に銘じておきたいと思う今日この頃なのでした。