子育て

幼稚園児の絵本の読み聞かせで得られる効果と本好きになる環境作り

★この記事の目次★

 

絵本から得られる効果とは?

 

情操教育に欠かせないものとしてよく「絵本の読み聞かせ」が取り上げられていますね。

幼い頃の幼児期ごろから絵本を取り入れることによって、感性豊かな性格に育つと言われていますが、本当なのでしょうか?

また4歳から6歳の幼稚園児(年少・年中・年長さんの子供)にとって、絵本の読み聞かせから得られる効果とは一体どんなものでしょうか?

絵本の読み聞かせと大変密接で相乗効果をもたらす「学力」や「偏差値」との関係性、教科書と向き合うのが億劫で無くなる「将来本好きになるための環境作り」についても、実体験を通し解説をしていきたいと思います。

さらに集中力や忍耐力との関係性にも検証していきます。

 

語彙力の増加と名称の認知と獲得

幼児期や児童期における語彙力の増加が期待できます。

また大人であれば知っていて当然の物の名前や季節、行事などの名称、スポーツ競技の種類や様々な遊びの名前と遊び方など、絵本で初めて知る「新しい何か」を子供達は物語を通して自然と吸収をしていきます。

絵本の世界に疑似体験をした様な効果が獲得できる

これは想像力が豊かな児童期などの子供たちにとって、とても大きいポイントだと感じます。

よく青年期や成人期になっている大人でさえも恋愛小説を読んだだけでも、実際に恋愛をしているかの様な疑似体験の感覚を感じたりする事が出来ると言われています。

脳科学的に証明をされているそうで、いわば100人と交際をして100通りの恋愛をしてきた体験と同じ様に、100冊の異なる恋愛小説を読み疑義体験をする事で脳も負けず劣らずほぼ同じ様な恋愛経験の感覚野を手に入れる事ができると言うのです。

この例を参考にして考えてみると、知らない世界を100箇所巡ることと、100通りの絵本でいろいろな世界を知る事は似ている様な気がします。

それでも実体験には敵わないこともたくさんあります。

例えば100種類のお花の名前や特徴を絵本から知ったとしても、実際にお花畑で咲いて靡く本物の草木の音や香りは決して本では見えてこない景色だと思います。

実体験で得られる経験も重要ですが、ただ実体験で得られるものが花で例えると、香りや手に触れた時の感触だったとしたら、それ以外は、実はほとんど絵本で知った内容で賄える事が出来ると思います。

大袈裟かもしれませんが、10カ国の海外旅行に行った思い出がある子供と、1カ国も行った事が無いけれども絵本や児童書で20カ国の世界の情景や名所を知っていたとしたら、本人が得られている情報としての感覚は然程、変わりはないとうな気もします。

絵本を通して自分以外の人種や国があると言う事、全く異なる生活環境やしきたりが存在をすると言うことを絵本を通して学ぶ事が出来るのは、とても興味深い情操教育の一つだと感じています。

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絵本を手に取る機会が多くなる環境作り

 

絵本を通して得られる様々な世界を敏感で吸収がしやすい幼児期や児童期にたくさん取り入れたいと感じている親御さんは多いはずです。

ではどうすれば絵本が好きになる子供になるのか?

実は絵本を手に取りやすい環境に整えて置く事が最も重要だと感じます。

私自身、本が大好きで絵本も大好物なのでその「環境を整える」と言う状況作りこそが、絵本好きな子供に育てる最大にして最高の方法だと感じるのです。

ここで、子供にとっての手に取りやすい環境とは一体どんなものなのか?

よく子供の興味を引くために、絵本棚を設置し、そこに沢山の絵本を詰め込んではいるが、なかなか本までたどり着かず、玩具やテレビなどの違うことに興味を抱いてしまう事があると言うことをよく耳にします。

子供にとって絵本棚から絵本を選び、取り出すと言う単純な行為でさえも、習慣化されていなければどれだけ良い絵本を揃えたとしても、興味を示す事は少ないと感じます。

私が実践をした上で効果があり、周囲にも提案をし効果があったと得られた方法があります。

それは、蓋の付いていないカゴや箱に、絵本を数冊入れて朝の目覚めと共に目に入る場所に置いておくだけです。

寝るときもお布団やベッドのそばに、数冊絵本を出しておくことも効果的です。

これを朝時間にすることによって、例えば、朝起きて、子供がリビングに行った際に絵本の存在に気がつきやすいと言うことなのです。

すると、テーブルの上に置かれたドーナツの如く、子供達はすぐさま絵本に手を伸ばすようになるかと思います。

この流れをルーティーン化するだけで、子供がすぐに手を伸ばせば絵本が手に取れると言う環境を作る事ができます。

もっと大胆なことを言うとすれば、テーブルの上を片付ける事が出来るのであれば、何も魅力的なものが置いていないテーブルの上に絵本を2冊ほど並べておくだけでも効果的です。

ネズミ捕りのチーズの様ですが、判りやすさが大事だと思います。

子供にとって目に入るものや映るものは、常に好奇心と興味の対象になっていると思います。

また沢山の中から絵本を選ぶよりも、2、3冊の中から好きな1冊を選ぶ方が簡単ですし、子供にとっても手に取りやすい状況になっているのだと感じます。

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絵本の読み聞かせ中に途中で解説や説明を入れない事が大事

 

よく読み手が子供により深く理解をして貰いたいが故、絵本の文章には書かれていない説明や解説を独自で付け足したりする事が多々あります。

勿論、そう言っている私自身も難しい文章の表現や時代を感じるニュアンスの際には判りやすい様に言葉を変えたりしてしまう事があります。

ここで重要なポイントが、絵本の読み聞かせの際にわかりやすい解説や説明を入れないと言う事です。

いつも意識をしながら絵本を読み聞かせをしていますが、やはり悪い癖で無意識にもっとわかりやすくて解説をしようかと心の中で葛藤をしています。

ただここで読み手である親が独自の解釈を挟まずに、絵本を最後まで読み進める事が重要だと言われています。

発達心理学の分野から見ても、絵本に読み手の解説や説明を入れてしまう事で、物語のリズムが崩れ、集中をして空想の世界に浸っていた子供たちを現実に引き戻す可能性が高いと言うからなのです。

また文脈の前後から子供達は自分で難しい言葉を解釈し、理解をしようとしているそうです。

そう言った文脈の前後を考える予測の力は大事です。

自分が知らない言葉や表現から物語との関連性を想像する事が出来る様になるためには、読み手である親御さんたちの我慢が必要になってくるのだと深く感じます。

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同じ絵本を何度も読み聞かせする事で得られる事

 

幼い子供たちの特徴として同じ絵本を何度も読みたがったりする傾向があります。

大人にとってみると、「また同じ絵本?」と感じてしまいますが、ここで嫌な表情をせずに対応してあげられる事が重要です。

同じ絵本を読むと言う事は、自分が好きな本の好みや特徴を見つけたと言う事なのです。

子供が本を好きになるか、さらには集中をして1つのことをやり遂げられる様になる性格になる
かが架かっているのではないかと思います。

同じ絵本を繰り返して読むことによって、毎回違った感覚で気がつく発見があると言われています。

また繰り返して同じ絵本を読む事で情操教育に繋がると言った見解も、児童教育心理学の分野で証明をされています。

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絵本の読み聞かせにプラスすると相乗効果が得られるものとは?

 

ここで普段の読み聞かせにプラスをする事で相乗効果が得られるアイテムを紹介いたします。

まずは、ひらがなのかるたです。

4歳から5歳と言った幼児から児童と呼ばれる年齢に差し掛かると、ひらがなが多少なりとも理解をする事が出来るかと思います。

絵本で登場をする「ぐりとぐら」のかるたなど、まるで絵本のリズムで読まれるかるたの歌によって、ひらがなと状況把握の力を養う事が出来ます。

また書店やネット通販で取り扱っているくもんや学研などのワークドリル、テキストも抜群の効果が期待できます。

絵本の読み聞かせと並行をして、ワークやドリルなどの文字や問いに向き合う事で、子供たちの物語の読解力や実際に絵本に書かれている文字を把握したりする力を少しづつ育んで行く事が可能です。

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まとめ

 

絵本の読み聞かせは幼い子供にとって、感受性を育む大切なアイテムだと断言できます。

絵本を良く読んでいる小さい子供達の発想力や創造性は測り知れない程の財産です。

のちに幼稚園に入園をした際のお絵かきの時間や工作の時間に、絵本をたくさん読んでいる子供とそうではない子供との間には、はっきりとした差が浮き彫りになります。

少年期や青年期になった際の子供達の集中力や物事を最後まで諦めずにやり遂げる忍耐力の強さが鍛えられるのも、幼い頃からの読書や読み聞かせの習慣が影響をしているとの検証結果もあるそうです。

実は読書は何を読むかでは無く、「何故読むのか?」が解った時に、その読書の効果は最大限に発揮されるものだと信じています。

その答えは、「本が好きだから」である事で、後に教科書も辞書も本好きにとってみると、同じ本に変わりはないため、抵抗なく教科書や参考書を開く事が出来ます。

もしも本が好きでなければ、教科書も参考書も本ですので、学業云々の問題ではなく、最初の1歩から躓くことになるのです。

実は知られていそうで知られていない本好きあるあるなのではないかと思います。

まずは幼稚園児の手が届く場所に絵本を置く事で、すぐに触れる事が出来る環境を作る事が一番重要なポイントだと確信しております。

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