★この記事の目次★
ノマドワーカーの仕事場所はどこが最適なのか?
度々議論をされては結局答えが出ない問いが存在する。
それが、固定の職場・仕事場・作業場を持たないフリーランスのノマドワーカーにとっての最適な仕事場所となる環境についてだ。
所謂、どこかWi-Fiが使用出来る環境ならばどこでも良いのではないか?という意見もあるが、実はそんな簡単な話では終わらないのがこの問いなのだ。
私の知る多くのノマドワーカーにとって、Wi-Fi環境が整っている場所ならばどこでもいい訳ではないというのが、まず大前提にある。
ということでノマドワーカーにとって、最適でオススメの仕事場所はどこなのか?パソコンがWi-Fiに繋がればどこでも良いという安易な考えだけではない必要な条件とは何なのか?作業効率などについても考察をしてみたいと思います。
フリーランスのノマドワーカーにとっての作業をする場所はモチベーション直結?
フリーランスにとっての仕事場所ってどれだけ重要なのだろうか?
あまり真剣に考えたことなんてなかったが、実は様々なシーンやシチュエーションで作業をしていると、不意に革新的な事実を発見することがある。
例えばフリーランスでノマドワーカーであれば、真っ先に重要視するのが、仕事をする環境だ。
固定の職場・オフィスを持たないノマドワーカーにとっては、快適な作業環境こそが一番大切だと考えられてきた。
劣悪な作業環境では到底、良い仕事など出来ないだろうという思い込みは誰しもが持った通説だと感じる。
が、しかしだ。
根本的な点を見失っている事がある。
本来、Wi-Fiなどのネットの通信環境こそが重要視されるべきなのに、どうしても視覚で感じ取れる分かり易い環境を選びがちなのは、人間の本質なのかもしれない。
本当に必要なことは作業環境・場所では無かった
実際、ハリーポッターを執筆したJ.K.ローリングは、カフェにて1日1杯のコーヒーで朝から晩まで過ごした。
またFacebook創業者のザッカーバーグは自宅のガレージでシステムの構築を行なった。
主婦がキッチンの小さな作業テーブルで事業を始め、結果、大きな通販サイト運営まで漕ぎ着けた話はどこの国でもよく聞く話の一つである。
実はそれぞれに共通する点がある。
それが、「それしか無い環境だから」だ。
大概の人たちは、「才能があるからどんな場所でも、どんな環境下でも最大限の能力を発揮できるんだよ!」と一言で言い切ってしまうかもしれない。
本当は違うことを知っているはずなのに。
スタバやロケーションの良いカフェなどが思い浮かびがちだが、実は作業に没頭さえする事ができれば、実は場所など最低限の条件さえ満たしていれば、どこでもよかったという話なのだ。
勿論、カタチから入りたい性格だと「こんなオシャレじゃない環境でいい仕事が出来る筈がない!」と思ってしまうだろう。
が、そう感じて止まない性格程、実はオシャレなカフェなどで仕事をしようとすると、他のことに気が囚われてしまい、結局、飛躍的な効率化は実現できないまま、ただ、カフェの優雅な時間を過ごすだけになるという結末だ。
このことからふと気が付いたことがある。
それが、老若男女が過ごすマックやドトールのような環境でも仕事を淡々とこなせる性格こそ、実はどんな状況下においても、確実にその日のタスクを終える事が出来るのではないかと感じる。
完璧主義が凄い時代は終わった
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今は完璧主義よりも完了主義の方が断然、信頼も信用も厚く、世間的に見ても求められている。
実は長時間掛かって拘った自己評価90%の仕事よりも、迅速に終えることを先決にした70%の作業ほど、喜ばれるものはない。
完璧を求めすぎてしまい、どうしても手間や時間が掛かってしまうデメリットは芸術の観点からすれば当然必要なものだ。
しかし、アート作品や文学を生み出しているのではないのであれば、それは単なる自己満で、自分が煉に練ったアイディアが完全無欠の100点だったとしても、相手の感覚や感情で150点にもなるし、最悪0点にもなる。
ノマドワーカーにとって忘れてはいけないことは、個人での作業が大半を占めるため、拘り過ぎてしまうということだ。
自分一人でパソコン1台で仕事をする以上、やはり良い仕事をしたいという願望は誰にでもあるはず。
しかしその強い感情が、作業のペースを妨害していることに、ほとんどの人は気がついてない。
良い仕事や作業をするためには、「より多くの良質な情報をインプットしなければいけない!」と無意識に脳が判断をして、YouTubeを開いてみたり、Twitterでネタ探しを始めたり。
このなかなか作業に取り掛かることが出来ない要因として、無意識に自分自身にプレッシャーを掛け、それに見合うための情報をインプットしなければいけないという本能がそうさせていたのに違いない。
集中出来ない要因は快適なインターネット環境だった
「なんて集中力がないのだろう」と劣等感を感じてしまう人が多いと思うが、実はパソコンでの仕事がなかなか捗らないのは、パソコンだからこそ良い仕事をするための材料・素材集めがインターネットを通して簡単に観覧・視聴出来てしまうからだった。
この仮説から決定的な事実が分かったような気がする。
それは、インターネットで繋がっている以上、集中力は途切れてしまうということだ。
作業に取り掛かる前にiTunesを開いて、という習慣に続く行動の多くが、Twitterやインスタのアプリを開いたり、LINEニュースを観たりする普段の何気ない行動。
体も脳も、そして指先さえもそれを知っているし覚えているから、勉強は断然ノートと鉛筆の方が捗るし、パソコンでの作業は当然、他のアプリやインターネット検索が出来づらい状況の方が、タスク処理能力は確実に上がる。
実は作業環境も作業条件もやや不便の方が、他のことに気を取られることがなく、結果、仕事が進むという最大のオチを秘めている。
誰もが快適な作業環境を求めがちだが、いつだって良い仕事は高級な万年筆でなくても、子供の使いかけの短くなった鉛筆1本でさえも出来るのだ。
まとめ
どちらが凄いか、改めて考えてみるとその答えは聡明だと感じる。
だって机の奥に眠っている短くなった鉛筆1本でも仕事が出来るという事実から、本質が見えた気がしたからだ。
スタバやホテルの高級ラウンジでなくても、実は手元に誘惑や便利な機能さえなければ、大抵の仕事は捗るはずだ。
ノマドワーカーの方でなかなか仕事が捗らなかったり、思うように気が乗らなかったりしてモチベーションのせいにしてしまう時こそ、自分自身の集中力が低下している証拠なのかもしれない。
こんな時は、一点集中できる作業で肩慣らしをすると、パソコンでの仕事は嘘みたいに捗ること間違いなし。
そうつくづく感じる今日この頃でした。